双葉杏「透明のプリズム」
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24: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:16:53.42 ID:OJA0wgUK0


私は決して優柔不断ってわけじゃないんだけれど、どの飴玉を選べばいいのか、決めることができなかった。
私は飴のどこが好きなんだろう。
少し考えてみて、ひとつの結論に辿り着く。
以下略 AAS



25: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:17:33.52 ID:OJA0wgUK0


プロデューサーは相変わらず暇そうにしていた。
タブレットを真っ白な布で拭いていて、いよいよやることがないらしい。
サボってるわけじゃないよね、と念を押すと、プロデューサーは「むしろ仕事が欲しい」と嘆いた。
以下略 AAS



26: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:18:23.75 ID:OJA0wgUK0





以下略 AAS



27: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:18:55.66 ID:OJA0wgUK0


さて何をしてもらおうかと少し考えたところで、私は、具体的な埋め合わせの内容が思いつかないことに気付いた。
プロデューサーと一緒に居られれば、埋め合わせが何であれ、それで充分だったのだ。

以下略 AAS



28: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:19:55.51 ID:OJA0wgUK0


「どうしたのさ、急に静かになって」


以下略 AAS



29: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:20:46.61 ID:OJA0wgUK0


プロデューサーは私が思うところ――具体的にはどうして拗ねていたのかだとか、どうして突然拗ねるのをやめたのかだとか――を打ち明けるのを待っていた。
膠着状態の打破のためには、私が口を開かなければならなかった。

以下略 AAS



30: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:21:50.01 ID:OJA0wgUK0





以下略 AAS



31: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:22:32.60 ID:OJA0wgUK0


――エレベーターは一階に辿り着く。一歩一歩足を踏み出すたびに、行き場のない後悔が肥大化して、私の胸をゆるやかに締め付けた。


以下略 AAS



32: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:23:20.74 ID:OJA0wgUK0





以下略 AAS



33: ◆YF8GfXUcn3pJ[saga]
2019/08/18(日) 02:24:16.70 ID:OJA0wgUK0


ニュース番組はポップな音楽とともに、星占いのコーナーに移った。
そうだ。
自分で決められないのなら、他人に決めてもらえばいい。
以下略 AAS



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