21: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:39:52.96 ID:k2me14jR0
「ん? あれ。凛?」
「うん、お疲れ様。ちょっと忘れ物があって、近くに来たからついでに」
22: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:41:03.23 ID:k2me14jR0
「そのステージ、何時間後なの?」
「五時間後だな」
23: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:41:50.76 ID:k2me14jR0
○
メールで送信してもらった進行表を頭に叩き込み終わる。
24: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:42:59.88 ID:k2me14jR0
○
レッスンスタジオを出て、すぐ正面にプロデューサーの車は停まっていた。
25: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:44:07.64 ID:k2me14jR0
「……あれ。プロデューサー、指輪は?」
あくまで平静を装い、聞いてみる。
26: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:45:26.11 ID:k2me14jR0
「あれさ。特に意味のないものなんだ。結婚指輪だけど、実は俺結婚なんてしてなくて」
え。
27: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:46:52.10 ID:k2me14jR0
あれ。うそ。なんで。
何で悲しいんだろう。自分で自分が理解できず、わけがわからなくなってしまう。
28: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:47:55.94 ID:k2me14jR0
「……なんで私が怒ってるって思うわけ?」
ああ、私、嫌な奴になってる。
29: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:48:59.01 ID:k2me14jR0
「まぁ、わかんないならいいんだけど……じゃあもう一つだけ、聞いてもいいかな」
「どうぞ、なんなりと。もう信用がないかもしれないけど……」
30: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:50:15.07 ID:k2me14jR0
黙り込んでしまうプロデューサーに「あ。それともういっこ」と追撃をかけるべく、話しかける。
「海に行ったとき、質問には嘘偽りなく、って約束したよね。……嘘ついてたら私の命令に何でも一つ従う、っていうのも。」
31: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2019/08/10(土) 00:51:00.79 ID:k2me14jR0
なぜ効き目がないのにまた結婚指輪を買えと言うのか。
プロデューサーはその理由にきっと気が付いていないはずだ。
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