24:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:45:41.23 ID:XLNzjGnq0
「――はい。はい。そういうことでして、本当に申し訳ございません。はい、ええ、ええ」
不浄な物大作戦は幕を開けていた。とりあえず、ロッジにある使えそうなものはすべてかき集めた。アイドル三人には買ってきていた飲み物を全て飲み干してもらっている。
25:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:46:25.98 ID:XLNzjGnq0
そんなこんなで、霧子主導による邪視撃退作戦は邪視という最大の懸念を残して順調に進んでいた。
「うわ、色薄いっすねー」
26:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:47:12.03 ID:XLNzjGnq0
「……緊張して、全然でない」
「そんなこと言ってないで、飲むんすよプロデューサーさん!」
27:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:48:07.68 ID:XLNzjGnq0
◇
できることならここに篭っていたかったのだが、霧子の意見はロッジに来られる前に、どうにかした方が良い、というものだった。
28:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:48:41.95 ID:XLNzjGnq0
俺たちは、サングラス・ペットボトル(一人二本)・軽目の食料が入ったリュック・備え付けの双眼鏡・懐中電灯等を持って、裏山に入っていった。暗くなる前にどうにかしたい、というのが霧子の考えだったし、俺たちもそれには賛成した。
果たしてアイツの視線に耐えられるのか? 望遠鏡越しではなく、グラサンがあるとはいえ、間近でアイツに耐えられるのか? 様々な不安が頭の中を駆け巡った。
29:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:49:19.06 ID:XLNzjGnq0
「霧子の言葉をおさらいするぞ」
「はいっす」
30:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:49:51.17 ID:XLNzjGnq0
◇
「プロデューサーさま……」
31:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:50:39.89 ID:XLNzjGnq0
ハッ、とした。寝てた? あり得ない、あの恐怖と緊張感の中で。眠らされた?
あたりを見渡す。あさひと冬優子が寝ている。急いで起こす。二人が飛び起きる。
32:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:51:06.83 ID:XLNzjGnq0
「いいか! 足元だけを照らせ!」
俺は叫び、あさひの懐中電灯がヤツが出てこようとする、茂みの下方を照らした。
33:名無しNIPPER
2019/07/26(金) 17:51:56.05 ID:XLNzjGnq0
ヤツが腰を落とし、四つんばいになり、足を照らす懐中電灯の明かりの位置に、顔を持ってきた。直視してしまった。
昼間と同じ感情が襲ってきた。死にたい死にたい死にたい……。こんな顔を見るくらいなら、死んだ方がマシだ。
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