27:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:48:07.68 ID:XLNzjGnq0
◇
できることならここに篭っていたかったのだが、霧子の意見はロッジに来られる前に、どうにかした方が良い、というものだった。
過去の経験から、オカルトに絡んだ霧子の言うことに間違いはない。俺は霧子を信頼しているし、従う事に決めた。
本当は俺一人で行くつもりだったし、アイドルたちを危険に晒したくはなかったのだが、その場に二人がいなかった場合あさひと冬優子が邪視の対象から外れるのかわからなかったため、苦肉の策ではあるが二人も同行することになった。
本来ならば、愛依には今すぐにでも街に戻ってほしかったのだが、頑として首を縦に振らなかった。既に邪視を初めて見てから数時間が経過している。もしも、夜になっても俺たちが戻らなかったら、あるいは、怖くなったらすぐにでも誰かを呼んで欲しいと、社長の知り合いの連絡先を愛依に伝えておいた。
「皆……絶対にまた会おうね。ストレイライト、これからっしょ?」
あさひは小さく頷いて、冬優子は……何か思うところがあったのか、それとも事の重大さを改めて感じたのか目に涙を溜めていた。何があっても、この三人は守らなければいけない。
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