31:名無しNIPPER[saga]
2019/07/26(金) 17:50:39.89 ID:XLNzjGnq0
ハッ、とした。寝てた? あり得ない、あの恐怖と緊張感の中で。眠らされた?
あたりを見渡す。あさひと冬優子が寝ている。急いで起こす。二人が飛び起きる。
腕時計を見る、4時半。夏ならば、それどころか冬じゃなければまだ明るい時間のはずなのに、辺りは不自然な闇に包まれていて、ライトを付けなければ遠くを見ることができなくなっている。冷汗が流れる。
「二人とも、聴こえてるっすか?」
「え?」
「なにこれ。声……歌?」
神経を集中させて耳をすますと、数メートル前の茂みから、声が聞こえる。
だんだんこっちに近づいて来る。民謡の様な歌い回し、何言ってるかは分からないが不気味で高い声。
恐怖感で頭がどうにかなりそうだった。声を聞いただけで何もかもが嫌になってくる。
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