伊8「提督、ローションプレイをしましょう!」
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2: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/06/03(月) 01:57:52.82 ID:LzMqkbY70

 なるほど、手回しは完璧というわけだ。俺の予定もきっちりと把握している――されている、が正しいのかもしれないけれど。
 俺が頷く前提のスケジュールだった。相談など一言もなかった。だのに、ハチのこのたっぷりな自信は、まるで謎である。ポジティブ感情の生産工場が張り切りすぎている。

 にしても、ローションプレイ。どんな同人誌を買ったのだか。
以下略 AAS



3: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/06/03(月) 01:58:36.07 ID:LzMqkbY70

 嫌な予感はしていたのだ。先週はまるっとハチが秘書艦だった。その時に俺の予定を把握したのだろうという納得はさておいて、あまり金遣いの荒くないこいつが、一体どうして急に秘書艦にシフトに入っていたのか、やっとわかった。
 道具代とホテル代か。同人誌代の補填もあったのかもしれないが。

 我が泊地において、秘書艦は特に定まっていない。しかし基本的に、年長で、かつデスクワークな得意なやつらを俺は率先して指名している。
以下略 AAS



4: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/06/03(月) 01:59:14.12 ID:LzMqkbY70

「――ってなことが先週にあってだな」

「ははぁ」

以下略 AAS



5: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/06/03(月) 02:00:09.11 ID:LzMqkbY70

「結局断らないのなら、ただの惚気なのね」

 辟易した様子でイク。
 いや、違うのだ。不躾を承知で、イクを勢いよく指さし、注目を促す。
以下略 AAS



6: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/06/03(月) 02:01:04.83 ID:LzMqkbY70

 あれにはのっぴきならない事情があったのだ。いや、情事も確かにあったのだが。
 映画を観終わって、飯を喰って、さぁ帰ろうとなったとき、ハチが俺を暗がりに連れ込んで、スカートをめくってみせて……。

 下着を身に着けてなかったんだもんなぁ……。
以下略 AAS



7: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/06/03(月) 02:02:11.75 ID:LzMqkbY70

 机に突っ伏するしかない。肺腑から全ての空気が出ていきそうなくらいに深いため息。たっぷり五秒はかかったろう。

「……わかってるよ」

以下略 AAS



8: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/06/03(月) 02:02:57.98 ID:LzMqkbY70

 だがな? ちょっと考えてみてくれよ。
 まったく参ってしまったことを隠しもしない声音で、俺はイクに言う。助けを乞う。

「あいつハタチだぞ。俺は三十四だ。おっさんにあんまり自信を求められても困る。自意識過剰は若者の特権なんだ。
以下略 AAS



9: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/06/03(月) 02:03:28.10 ID:LzMqkbY70

「好きな気持ちに見返りを求める時点で間違ってるの。誰かに『好き』って伝えることは、それ以上の意味を持たないのね。本質的には、好きだから好きって言う、違うの?」

 違わない。違わなかった。それでも、イクの言葉は、俺にとっては眩しすぎる。

以下略 AAS



10: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/06/03(月) 02:03:58.87 ID:LzMqkbY70

 ハチは一瞬俺を見て、そしてイクの存在を気にする。それをすぐにイクも察して耳を塞いだ。眼を瞑る。何も見ない、聞かない、いないふり。

「今度いつ都合が空きますか!」

以下略 AAS



11: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/06/03(月) 02:04:45.59 ID:LzMqkbY70

 いや、いくら抜かれたとはいえ、脅しがかけられているとはいえ、公共の福祉に反することには賛同できない。そう伝えるとハチは口を噤んだ。さすがに一線は弁えていてくれて助かった。

「ちなみに」

以下略 AAS



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