9: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/06/03(月) 02:03:28.10 ID:LzMqkbY70
「好きな気持ちに見返りを求める時点で間違ってるの。誰かに『好き』って伝えることは、それ以上の意味を持たないのね。本質的には、好きだから好きって言う、違うの?」
違わない。違わなかった。それでも、イクの言葉は、俺にとっては眩しすぎる。
まぁ、勇気の出る言葉でもあったのだけれど。
光に目を細めつつも、その暖かさには確かな心地よさがある。頬が綻んでいく。
「……少し、考えておくよ」
「それがいいのね」
と、そこで、執務室の扉が勢いよく開かれた。宙を舞う金髪が美しい。
「提督! ……と、イク?」
ハチだった。まさか今の話は聞かれていないと思うが。
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