6: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/06/03(月) 02:01:04.83 ID:LzMqkbY70
あれにはのっぴきならない事情があったのだ。いや、情事も確かにあったのだが。
映画を観終わって、飯を喰って、さぁ帰ろうとなったとき、ハチが俺を暗がりに連れ込んで、スカートをめくってみせて……。
下着を身に着けてなかったんだもんなぁ……。
さすがにこのあたりの話はイクたち潜水艦ズにもしていないが。
あのときも伝家の宝刀が抜かれた。あぁ言われてしまうと、俺は妙に喉が渇いて、汗が滲んで、頷かざるを得なくなってしまうのだ。
「わかってるはずなのに。いくらハチがそう言ったとしても、絶対にそうしないって。ハチは提督だからいいのであって、他の男とする気なんて毛頭ないの。
提督だってそうじゃないの? 誘われて、伝家の宝刀? 抜かれたら頷かざるを得ないってんなら、イクがいま迫ったらどうするの」
俺はその場面をイメージしようとして、自らの想像力の限界を感じる。
「多分提督は断るのね。ハチだって、絶対嫌な顔するよ?」
そして何より皮肉なことに、そのイメージは怖いくらいにはっきりと浮かぶのだった。
16Res/10.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20