【バンドリ】さあやとサアヤの話
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170:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:45:57.91 ID:YWfCY9A20

「おはよ、サーヤ!」

「おはよー。やっぱり月にはうさぎがいるよね」

以下略 AAS



171:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:47:08.52 ID:YWfCY9A20

 もうひとりの自分と入れ替わったことはもちろん大変だったし、挫けそうになったこともあった。

 だけどそれらが、この手の中に偶然の振りして居座る宝物の大切さを改めて教えてくれた。気付かせてくれた。

以下略 AAS



172:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:47:47.03 ID:YWfCY9A20


『――もうひとりの私へ。

 あなたがこの手紙を読んでいるということは、私はもうこの世界にいないのでしょう……なーんて、一回書いてみたかったんだよね。
以下略 AAS



173:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:48:41.86 ID:YWfCY9A20

 伝えたいことがたくさんあって、だけどこの夜を超えたらきっともう二度とメッセージのやり取りが出来なくなっちゃう予感がしたから、とにかく思うことを書いてるんだけど……なかなか上手な言葉が見つからないや。

 ……こんなことを書いちゃうとさ、もしかしたらあなたは気を悪くしちゃうかもしれない。でも、正直な気持ちを書かせてください。

以下略 AAS



174:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:49:56.41 ID:YWfCY9A20

 手紙を読み終わって、沙綾は小さく息を吐き出した。それから思うのは、ああ、やっぱり私たちは似た者同士だったな、ということ。やることなすことがこうも被るなんて……と思うとちょっとおかしくて、少しだけ笑った。

 右の方から視線を感じて、そちらへ目を移す。すると、二つ隣の席のたえが、沙綾を見て不思議そうに首を傾げていた。

以下略 AAS



175:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:50:59.86 ID:YWfCY9A20

 エピローグ:サアヤ


『――もうひとりの私へ。
以下略 AAS



176:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:51:52.24 ID:YWfCY9A20


 なんだろうな。あなたに伝えたいこと、伝えなきゃいけないことがいっぱいあると思って書き始めたけど、こうしてるとなかなか言葉が見つからない。

 きっと顔を合わせて話すことがあれば、言いたいことも言わなくちゃいけないことも次から次に浮かんでくるんだろうな。
以下略 AAS



177:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:52:51.63 ID:YWfCY9A20


 今でもたまに、沙綾はその手紙を読み返すことがある。

 季節は冬。十二月の半ば過ぎ。もう今年も終わろうかという、寒い時期だった。
以下略 AAS



178:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:53:52.87 ID:YWfCY9A20

「沙綾ちゃん? どうかしたの?」

 と、声をかけられて、沙綾は今まで頭の中に思い浮かべていたことを意識の隅に追いやった。

以下略 AAS



179:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:54:42.37 ID:YWfCY9A20

「初めてのライブハウスがなんだー! ここからわたしたちの伝説が幕を上げる!!」

「……かすみん、流石にテンション上がりすぎ」

以下略 AAS



180:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:55:34.37 ID:YWfCY9A20

「あ! 前のバンド、終わったみたいだよ!」

 香澄の明るい声が響く。それに釣られてステージへ目をやれば、観客席に頭を下げてから舞台袖に向かってくる四人組のガールズバンドの姿が見えた。

以下略 AAS



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