46: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:24:16.30 ID:8+PeY8Rzo
「アイドル黄金時代と言えば、そりゃもう誰だってアイドルのことを知ってた。
その中でも一握りのトップアイドルとくりゃ、『こいつが頂点に立つアイドルだ』って、みんなが認める存在だ」
「そうですね……そのとおりです」
「──そういう奴が、こんな時代にもう一度生まれるとしたら?」
47: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:27:10.05 ID:8+PeY8Rzo
「ただ、俺は長富の考えを尊重したい。 なんせ俺は昔の流行の事なんてほとんど知らないし、実際にアイドルをやるのは長富だからな」
「私の考え?」
「……清純派が帰ってきたと知らせたいのはレトロアイドル好きの連中に向けてか? アイドルを好きな人間全員にか?
あるいは――世の中全ての人間か?」
48: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:32:49.20 ID:8+PeY8Rzo
「この先お前のことを認めるやつ、バカにするやつ、いろいろいると思う。
バカにするやつの方が多いかもな……だけどそういう逆境はもとから覚悟の上だろ」
「それは……もちろんです」
「できるか出来ないか考えるのは俺の仕事だ。 大事なのは――」
49: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:34:01.86 ID:8+PeY8Rzo
「だからさ。 お前のプロデュースは他と違って、ちょいと変わった方法で攻めなきゃいけない」
「変わった方法ってなんです?」
黙って聞いていただけの蓮実の代わりに、ちひろが口を挟んだ。
50: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:37:32.98 ID:8+PeY8Rzo
*
「少し遅くなったな。 長富も今日は疲れたろ」
「すみません、わざわざ……」
51: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:38:38.36 ID:8+PeY8Rzo
「ここ……」
「どうかしたのか?」
プロデューサーが戻り寄って入り口近くの立て看板に目をやった。
52: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:40:45.61 ID:8+PeY8Rzo
今日ここまで
不定期マイペース更新
53:名無しNIPPER[sage]
2019/04/24(水) 04:27:27.64 ID:Ym4xYWUSo
続けて
54: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/28(日) 23:41:15.39 ID:LYkOi8G4o
──────
同事務所所属、またグループリーダーでもある長富をアイドルとして高く評価する安部。
下積み時代の長かった安部に対し、それ以前のキャリアがない状態からデビュー初年でトップアイドルの仲間入りを果たした長富、
55: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/28(日) 23:43:53.88 ID:LYkOi8G4o
──まさか同じグループとして一緒になるとは思っていなかった?
安:それに対する驚きもありましたが、うまくやっていけるかなという不安ももちろんありましたね。
56: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/28(日) 23:46:37.86 ID:LYkOi8G4o
“あらあら、劇場に迷い込んじゃったんですか?”
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