48: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/23(火) 23:32:49.20 ID:8+PeY8Rzo
「この先お前のことを認めるやつ、バカにするやつ、いろいろいると思う。
バカにするやつの方が多いかもな……だけどそういう逆境はもとから覚悟の上だろ」
「それは……もちろんです」
「できるか出来ないか考えるのは俺の仕事だ。 大事なのは――」
プロデューサーは蓮実の目をじっと見つめた。
「清純派がもう一度頂点に立つっていう夢を、お前が『面白そう』だと思えるかどうか」
「!」
その自信がどこから来るのか全く分からないけれど。
自分に期待を裏切られる心配は全くないのかと。
その心の内はまだ全く読めないけれど。
「……面白いと、思います」
――とっても。
数拍おいて、力強く付け加えた。
「そうこなくちゃ」
ニヤリとした顔が返ってくる。
「今日までみたいにお前のことを小馬鹿にした連中も鼻で笑ってやれるしな」
そう言うと、今度はにひひと笑い出した。
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