マーティ・マクフライ「えっ? ドク、糞を漏らしたのかい?」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:25:58.44 ID:GHbflzSB0
「ドク! 開けてくれ、ドク!」

マーティ・マクフライは焦っていた。
ひょんなことから、タイムスリップをして。
30年前のこの時代へと、迷い込んでしまった。
それに伴って、様々な出来事が彼を襲った。

「頼むよ、ドク! ドアを開けてくれ!」

若かりし日の両親と出会い、父親を追跡して。
父親の代わりに車に轢かれ母親に介抱された。
しかし、そんなことはこの際、どうでもいい。
母親にカルバン・クラインの下着を見られた。
それが藤色だったことすらどうでも良かった。

「開けてくれないと、僕は酷いことになる!」

何度も扉を叩きながら、マーティは懇願する。
今にも泣きそうな声で、開けてくれと叫んだ。
ダウンベストを着ていることもあり、まるで海で遭難して流れ着いた、漂流者のような有様。
しかし、彼が今現在、直面している問題は、大海原を漂うよりも辛く、切実な難題だった。

「頼むから……トイレを貸してくれ!」

一際大きな波が押し寄せる。極めてヘビーだ。
このままでは漏れてしまう。もちろん大の方。
もうダメだとマーティが諦めかけた、その時。

「君は沿岸警備隊の隊員だな?」

ドクター・エメット・ブラウンが扉を開けた。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:27:38.70 ID:GHbflzSB0
「ふぅ……助かったよ、ドク」
「君は私に寄付を求めているな? 他を当たれ」

トイレを借りた後、おかしなことを言われた。
エメット・ブラウン博士は勘違いをしている。
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:28:58.46 ID:GHbflzSB0
「その、おでこの傷のこと、知ってるよ!」

タイムスリップ直前に聞いた話題を持ち出す。

「トイレの電球を取り替えようとして、滑って転んだんだ! そして閃いたんだ! 次元転移装置のアイデアを、その時、閃いたんだろう!?」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:30:33.24 ID:GHbflzSB0
「これが、【フハックス・キャパシター】さ」

デロリアンのアクセサリーをONにすると。
タイムマシンの心臓部に、電気が通った。
この装置によって、次元転移が可能となる。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:33:48.13 ID:GHbflzSB0
「1.21 クソワット!?」

What? と、思われるかも知れない。
クソワットなどという単位は存在しない。
エメット・ブラウン博士独自の単位である。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:35:47.52 ID:GHbflzSB0
「これだ!」

即座にドクは理解し、理論を組み立て始めた。

「このビラによると、一週間後、街の時計台で落雷が発生する。そのエネルギーを利用して」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:38:00.63 ID:GHbflzSB0
「学校綺麗になったな! ピッカピカだ!」

翌日マーティとドクはハイスクールを訪れた。
30年前の新築の校舎に、マーティは感動した。
如何にも不審なドクは、それどころではない。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:42:33.04 ID:GHbflzSB0
「よう、ロレイン」
「カルバン!」
「紹介するよ、親友のジョージだ」
「カルバン、昨日頭を打ったところは平気?」

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:46:10.92 ID:GHbflzSB0
「よう! ジョージ!」
「ど、どうして僕を付き纏うんですか!?」

将来、糞塗れになるのは御免だからだ。
マーティは諦めずに、何度もトライした。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:47:47.34 ID:GHbflzSB0
「マーティ! 助けてくれ!」
「どうしたんだ、ジョージ」
「昨日、異星人がうちにやって来て……」
「オーケーわかった。頭のおかしい奴だと思われたくなかったら、今の話は秘密にしておけ」
「わ、わかったよ」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:50:18.70 ID:GHbflzSB0
「お前、もうここには来んなって言ったよな」

いじめっ子、ビフ・タネンの登場だ。
こいつは未来でも、ジョージをいじめている。
ビフのせいで、車が一台、廃車になった。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:51:44.98 ID:GHbflzSB0
「なにあの子!」
「どこの誰なの!?」
「彼は、カルバン・クラインよ!」

マーティへの黄色い声援が其処彼処であがる。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:53:40.43 ID:GHbflzSB0
「今帰ったよ、ドク」

帰宅しあマーティはすこぶる満足していた。
本当に、胸がすく思いだった。ざまあみろ。
あの憎っくきビフにひと泡吹かせてやった。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:54:39.05 ID:GHbflzSB0
「君はスタート位置につく」

おもちゃの自動車を、デロリアンに見立てて。

「そして私が雷を発生させる」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:56:33.69 ID:GHbflzSB0
「ん?」

その時、ノックの音が響き、ドクが見に行く。

「君のお袋さんだ!」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:58:05.37 ID:GHbflzSB0
「やっぱり、わからないな」
「わからないって、何がさ?」
「彼女は君と行きたがっているんだろう?」

次の日、マーティはジョージの家に向かった。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:59:57.53 ID:GHbflzSB0
「君は車に近づき、ドアを開けて、怒鳴る!」

一番大切な場面なのに、ジョージは上の空だ。

「ジョージ、君の台詞だよ」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 23:01:36.41 ID:GHbflzSB0
「拝啓、エメット・ブラウン様……」

ダンスパーティ当日。落雷の予定日の夜。
マーティはドクへ宛てた手紙を認めていた。
内容は、彼の未来に関する、警告である。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 23:03:22.65 ID:GHbflzSB0
「準備出来たよ、ドク」
「そうか……君が居なくなると寂しくなるな」

柄にもなく、ドクは別れを寂しいと表現した。

以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 23:05:21.25 ID:GHbflzSB0
「どうしたの、急にソワソワして」

ドクから借りたロールスロイスを運転して。
マーティは、ハイスクールの駐車場に到着。
助手席に座るロレインを横目でチラ見する。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 23:07:51.45 ID:GHbflzSB0
「この前の落とし前をつけてやる!」
「ぐあっ!?」

車から引きずり降ろされ、腹を殴られた。

以下略 AAS



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