マーティ・マクフライ「えっ? ドク、糞を漏らしたのかい?」
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19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 23:03:22.65 ID:GHbflzSB0
「準備出来たよ、ドク」
「そうか……君が居なくなると寂しくなるな」

柄にもなく、ドクは別れを寂しいと表現した。

「30年後にまた会えるじゃないか」
「君には、大切なことを教えて貰った」
「たとえば?」
「諦めないことの大切さだ」

その言葉は、マーティの胸に深く染み渡った。

「私はこれから30年、ひたすら研究を続ける」
「……うん」
「そして、それは無駄ではないことを知った」
「うん……そうだね」
「それを教えてくれた君が去るのは、寂しい」

独りで30年間、研究し続けるドクは、孤独だ。
その間、一切、人から認められることはない。
奇人変人と蔑まれ、家や土地、私財を売って。
あらゆるものを犠牲に、タイムマシンを作る。

それを想像すると涙が出てきて、抱きしめた。

「元気でね……ドク」
「ああ、未来で会おう」
「糞塗れになってなければね」
「案ずるな! さあ、ダンスパーティの時間だ」

抱擁を解く間際、手紙をドクの上着に入れた。


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