マーティ・マクフライ「えっ? ドク、糞を漏らしたのかい?」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/21(木) 22:25:58.44 ID:GHbflzSB0
「ドク! 開けてくれ、ドク!」

マーティ・マクフライは焦っていた。
ひょんなことから、タイムスリップをして。
30年前のこの時代へと、迷い込んでしまった。
それに伴って、様々な出来事が彼を襲った。

「頼むよ、ドク! ドアを開けてくれ!」

若かりし日の両親と出会い、父親を追跡して。
父親の代わりに車に轢かれ母親に介抱された。
しかし、そんなことはこの際、どうでもいい。
母親にカルバン・クラインの下着を見られた。
それが藤色だったことすらどうでも良かった。

「開けてくれないと、僕は酷いことになる!」

何度も扉を叩きながら、マーティは懇願する。
今にも泣きそうな声で、開けてくれと叫んだ。
ダウンベストを着ていることもあり、まるで海で遭難して流れ着いた、漂流者のような有様。
しかし、彼が今現在、直面している問題は、大海原を漂うよりも辛く、切実な難題だった。

「頼むから……トイレを貸してくれ!」

一際大きな波が押し寄せる。極めてヘビーだ。
このままでは漏れてしまう。もちろん大の方。
もうダメだとマーティが諦めかけた、その時。

「君は沿岸警備隊の隊員だな?」

ドクター・エメット・ブラウンが扉を開けた。

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