年越し代行
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15:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 20:44:44.95 ID:JbQZeQhn0
 ――――。



 ある種の確信めいた疑念が、ふと思い浮かぶ。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 20:47:29.46 ID:JbQZeQhn0
 ――気づくと僕は、見慣れないマンションの一室で目が覚めていた。

 金が無いので銀行へ行くが、年始のこの時期は開いておらず、コンビニに行ってみる。
 真新しいATMに悪戦苦闘しながら何とか操作を進めると、預金高は見たこともない額に達していた。

以下略 AAS



17:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 20:50:03.69 ID:JbQZeQhn0
 横浜駅は、未だに工事をしている。
 電車のダイヤはいつの間にか改正され、予定した電車の一本後に乗った。
 駅を降り、目の前の風景が記憶とまるで違うので、咄嗟に引き返すが、やはり目的の駅だ。

 いつまで経ってもなぜか慣れない会社へ行く。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 20:54:01.69 ID:JbQZeQhn0
 こういう時、マクドナルドは助かる。
 多少高い気もするが、良くも悪くも、変わらぬ味は期待を裏切らない。

 何より、耳障りな喧噪が心地よかった。
 周りへの迷惑などまるで省みず、下品な声ではしゃぐ高校生。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 20:57:09.15 ID:JbQZeQhn0
「――あ? 何見てんだよ」
「えっ」

 男が僕を睨んだ。
 ぶつかってきたのはそっちなのに、なぜこの男が高圧的なのか釈然としないが、面倒は避けるに限る。
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 21:05:09.24 ID:JbQZeQhn0
「おい、何だお前今日もマックかよ?」
「アハハ、えぇ、まぁ……」

 同僚の冷やかしを無視して、昼休みにマックへ通う日々がしばらく続いた。
 あの男に出くわす日は、その1割にも満たなかったが、それでも会う度に確信めいた疑念が深まるのを感じた。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 21:06:42.19 ID:JbQZeQhn0
 ――――!

 あの男は――。


以下略 AAS



22:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 21:08:18.47 ID:JbQZeQhn0
 こうしてはいられない。
 急いで自宅に戻ってパソコンを立ち上げ、当局のシステムにアクセスし、とある個人情報を調べ上げる。
 厳密に言えば、服務規律に違反する行為だが、それは今の僕にはどうでも良かった。

 左腕に記されたイニシャルから突き止めた人物は、思った通りだ。
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 21:10:10.95 ID:JbQZeQhn0
 いつもの年末、いつもの集合場所。

「おう」
 ジイサンは僕の姿を認めると、嬉しそうに手を上げて笑った。

以下略 AAS



24:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 21:11:26.03 ID:JbQZeQhn0
 この車を運転するのは、随分と久しぶりだ。
 仕事に就いたばかりの頃は、下っ端という理由で、先輩風を吹かせるジイサンに運転させられていた。
 だが、なにぶん僕はペーパードライバーだし、彼自身も車が好きだから、このところ僕はずっと助手席に座るだけだった。

 それを承知しているはずのジイサンが、なぜ何も聞かず、僕に運転を任せたのか。
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 21:13:15.13 ID:JbQZeQhn0
「最後にとっておきたい所があるんだ」

 赤信号に気づき、慌ててブレーキを踏む。
 やはり、我ながら僕の運転はおっかない。
 だが、ファンタジー染みた車でも、現実世界の交通ルールを守らなくてはならないのは、何となくおかしな話だと思う。
以下略 AAS



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