年越し代行
1- 20
19:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 20:57:09.15 ID:JbQZeQhn0
「――あ? 何見てんだよ」
「えっ」

 男が僕を睨んだ。
 ぶつかってきたのはそっちなのに、なぜこの男が高圧的なのか釈然としないが、面倒は避けるに限る。
 一言小さく謝って席を立ち、トレイを持ってさっさと出よう。


 そう、店の出口まで歩みを進めたとき、僕の足がふと止まった。
 思うところがあり、ゆっくりと男の方へと振り返る。



 やはりだ――改めて見るその男の顔に、どこか見覚えがある。

 だが、どこで見たのだろう?



 ――――。

 ――よく考えれば、僕の歳にもなれば、似たような人間の一人や二人、出会うこともあるだろう。

 あの人懐こそうに下がった目尻も、妙に尖った鼻も、大きな口も、デジャブを感じるのはおかしくない。


 そう思っていたのだけど――。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
49Res/44.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice