彼女は窓フェチの変態だった
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41: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:16:01.77 ID:oG3MxUaR0

 森。何処までも続く、森。霧が立ち込めていて、視界は少々不明瞭だ。
 時々、ゴォォ、ゴォォと低い風の音がしている。

 なんだか物悲しい雰囲気のする空間だ。寂しい。
以下略 AAS



42: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:16:35.76 ID:oG3MxUaR0

ゴォォォォォォ
ゴォォォォォォ

 最深部へと進むと、一瞬視界が真っ白になり、灰色の町へと出た。
以下略 AAS



43: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:20:20.10 ID:oG3MxUaR0

 悪夢なら早く覚めてくれとも思うが、俺は探さなければならないものがある。

 走る。走る。走る。
 泥濘に足を取られそうになっても、必死に走る。
以下略 AAS



44: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:22:30.69 ID:oG3MxUaR0

 まだ上っている途中の男に椅子を投げ落とした。大したダメージを受けている様子はない。
 ごついハンガーラックで殴ってみる。
 男は階段の下に転がったものの、少し経ったらすぐに起き上がってきそうだ。

以下略 AAS



45: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:23:57.23 ID:oG3MxUaR0

 懐かしい部屋。彼女のにおい。
 しかし感慨に浸っている余裕はない。

 彼女の勉強机の引き出しから光が漏れている。そうか、そこにあるのか。
以下略 AAS



46: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:24:55.45 ID:oG3MxUaR0


 ――あれ、痛くない?
 おそるおそる目を開ける。

以下略 AAS



47: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:27:41.95 ID:oG3MxUaR0

 手に握った光の玉の輝きが増し、景色を包み込んだ。

『ねえ、このキュロットスカート、前に布がついていて本当のスカートみたいに見えるの』

以下略 AAS



48: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:28:43.67 ID:oG3MxUaR0

 翌日、彼女はスカートを穿いて登校した。
 チラチラと俺の様子を窺っていた。
 可愛い、似合ってると褒めてほしいんだろうなと察しはついたが、当時クソガキだった俺には素直に褒めることなんてできなくて、知らんぷりを決め込んだ。

以下略 AAS



49: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:29:10.68 ID:oG3MxUaR0

「はっ」

 青い空、白い壁、白い床。勝手に動いている天井。
 いつものスタート地点だ。
以下略 AAS



50: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:29:38.00 ID:oG3MxUaR0

「あいつも、彼女の心の結晶を集めようとしているのか?」
「いいや、違うようだね。彼の心は君への殺意で満たされていた。きっと、こちらの世界で彼に刺されると、君の心は現実でも死んでしまう」

 フードで隠れていたから、あの男の顔は見えなかった。
以下略 AAS



51: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:30:14.05 ID:oG3MxUaR0

 白い床の上に、彼女が立っていた。正確には、彼女の姿をした、何かが。

「やあ、まさか君だったとはね」
「気づいていた癖に。今はそんな姿をしているの? 前よりは趣味が良いわね」
以下略 AAS



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