51: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:30:14.05 ID:oG3MxUaR0
白い床の上に、彼女が立っていた。正確には、彼女の姿をした、何かが。
「やあ、まさか君だったとはね」
「気づいていた癖に。今はそんな姿をしているの? 前よりは趣味が良いわね」
彼女の姿をした何かは、確かに彼女と同じ顔をしているのに、まるで表情の作り方が違う。
「こんにちは、森岡さん。私は歓楽を食らう悪魔。今日は挨拶に来たのよ」
カツコツと音を立てて、悪魔はこっちに歩み寄ってくる。
モデルのような歩き方も、彼女とは全く違っていた。
「こちらも生きるためにやっていることなの。ごめんなさいね」
クォ・ヴァディスとよく似た笑い方。でも、まるで人間を見下しているような、嫌な感じがした。
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