50: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/14(水) 19:29:38.00 ID:oG3MxUaR0
「あいつも、彼女の心の結晶を集めようとしているのか?」
「いいや、違うようだね。彼の心は君への殺意で満たされていた。きっと、こちらの世界で彼に刺されると、君の心は現実でも死んでしまう」
フードで隠れていたから、あの男の顔は見えなかった。
でもきっと、あいつも俺の知っている人物なのだろう。
彼女のスカートをめくった、あの男子のことが思い浮かんだ。
「彼からは、正の感情を一切感じることができなかった。悪魔と契約し、喜びや愛情を対価として君を葬る術を与えられたのだろうね」
悪魔?
「君も、悪魔なのか?」
「ふふふ」
クォ・ヴァディスは笑みを深めた。
「君はもう思い出せるはずだよ。僕との契約のことを」
思い出そうとした瞬間、他の誰かの気配を感じた。
「はぁい、こんにちは」
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