137: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 00:00:56.57 ID:Co1Z/VQm0
「恋人を助けたいかい?」
「ナハトさん? じゃない! 大人ヴァルク! 大人ヴァルクだ! 夢の中でだけれど、こうして会えるなんて!」
彼女は知っているキャラクターの姿をした彼を見ると、はしゃいでペタペタと触りまくった。
138: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 00:01:26.84 ID:Co1Z/VQm0
「今にも彼の命の灯は消えてしまいそうだ。けれど、君が悲しみを対価に僕と契約してくれれば、彼を助けることができる」
「悲しみを対価にしたら、私はその後どうなるの」
139: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 00:01:53.51 ID:Co1Z/VQm0
悪魔は彼女の額に人差し指を伸ばした。
契約は完了した。
「そうだ。あなたの名前、なんていうの」
140: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 00:02:21.73 ID:Co1Z/VQm0
目を覚ますと、俺は涙を流していた。
そして、クォ・ヴァディスのことをちょっとだけ憎く思った。
彼が璃奈と契約しなければ、彼女が心を壊すことはなかった。
141: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 00:03:08.69 ID:Co1Z/VQm0
続
142:名無しNIPPER
2018/11/19(月) 01:10:06.31 ID:NK8USrDBo
乙
143: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 20:41:49.59 ID:Co1Z/VQm0
【8】
会社の休憩室で昼食を食べる。
144: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 20:43:44.08 ID:Co1Z/VQm0
こちらからかけ直そうとした瞬間、女性社員が俺を呼びに来た。
「森岡さん、警察の方がいらっしゃってますよ」
145: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 20:44:41.19 ID:Co1Z/VQm0
「行ってこい! 会社には俺から話通しとくから!」
「すまん坂田!」
146: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 20:45:15.39 ID:Co1Z/VQm0
病院は騒然としていた。怪我人があちこちに倒れていて、白い壁が赤く染まっている。
「……危険です! ここから離れましょう!」
147: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 20:46:23.43 ID:Co1Z/VQm0
「ぐえげげげげげ」
血だらけで精神崩壊した遠峯が、彼女の上に跨っていた。
鷹木さんが銃を構えても、あいつは全くこちらに意識を向けず、ただ彼女だけを見ている。
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