彼女は窓フェチの変態だった
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143: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 20:41:49.59 ID:Co1Z/VQm0

 【8】


 会社の休憩室で昼食を食べる。
 今日は残業が発生する可能性がほとんどないから、夕方には彼女の所へ見舞いに行けるだろう。

 俺は時計を見ながら、早く時間が過ぎたらいいなと思っていた。

「ごめんな昨日、俺が代わってやれたらよかったんだけど」

「いいよ、そっちだって忙しかっただろ」

 坂田は俺に声をかけると、テレビの電源をつけた。

『本日午前11時30分頃、ストーカー・殺人未遂の容疑で逮捕された遠峯淳二被告が逃走したとの報告が入りました』

 アナウンサーが冷静な声で告げる。
 遠峯が、脱獄しただと……!?

「おい、森岡」

 坂田が深刻な面持ちでこちらを見る。
 俺は慌てて携帯を確認した。警察からの着信が数分前に入っていた。


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