13: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/09(月) 08:55:02.91 ID:ApRGfkc30
ほぼ近衛兵がゴブリンを倒し、倒れている娘を助け出し、一行は外へ出てきました。
従者「いかがでしたか? 思いのほか無事なようですね」
娘を一瞥し、姫騎士に声を掛けましたが、姫騎士の目は怒りに燃えているようでした。
14:名無しNIPPER[sage]
2018/07/09(月) 09:26:55.82 ID:i7kLGePEO
蘭子「混沌電波第161幕!(ちゃおラジ第161幕)」
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蘭子「混沌電波第162幕!(ちゃおラジ第162回)」
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蘭子「混沌電波第163幕!(ちゃおラジ第163回)」
15: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/09(月) 09:28:04.37 ID:ApRGfkc30
オークの村―――
こんこん、と少年オークの家の扉を叩かれました。
オーク「だれ?」
16: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/09(月) 09:33:49.15 ID:ApRGfkc30
夕刻になり、従者が馬車で迎えに来ました。
従者「見つかるとまずいことになる。早く乗ってくれたまえ」
オークの両親にとって、今生の別れのようにさえ思われているようでした。
17: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/09(月) 09:49:35.52 ID:ApRGfkc30
従者「お腹は空いていないかね? ビスケットでも食べるか?」
オーク「夕飯は食べてきたから、いらないよ」
少年オークは、馬車の窓から見える光景を見ながら、竜の背中に乗っていた時のことを思い出していました。
18: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/09(月) 10:13:19.92 ID:ApRGfkc30
姫騎士がおもむろに剣を抜き、少年オークに襲い掛かりました。
従者が止めるより先に、オークは懐に携えた小型の斧で応戦したのでした。
戦闘経験がある姫騎士の剣を咄嗟に弾く姿を見て、従者は昔オーク父が姫騎士を下した瞬間を思い出しました。
19: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/09(月) 10:58:18.20 ID:ApRGfkc30
従者は王に事情を話し、姫騎士とオークと自分の三人だけで話をさせてほしい旨を伝えました。
王妃に見つからないように使用人の部屋を使うことになり、そこで従者を交えて対話をすることになりました。
姫騎士「オークなんてゴブリンと同じようなものでしょ? 野蛮だわ」
20: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/09(月) 13:34:29.82 ID:ApRGfkc30
夜になり、誰もが寝静まったころ―――
少年オークはすることもないので、辞書を引いては眺めると繰り返していました。
そんな折、戸が叩かれる音がしました。
21: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/09(月) 14:11:39.82 ID:ApRGfkc30
朝になり、朝食を呼ばれていくと、姫騎士だけが座っていました。
姫騎士「そこに座りなさい」
使用人によって椅子が引かれ、オークには少し小さい椅子に腰かけると、朝食を運ぶ召使いがやってきました。
22: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/09(月) 14:22:33.17 ID:ApRGfkc30
約束された日に、馬車が王都からオークの村へ走りました。
帰宅したオークは顛末を話すと、両親とも理解しかねるといった表情をしました。
王妃を見かけたといっただけで、オーク父は何もされなかったかと慌てふためきました。
23: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/09(月) 14:39:41.12 ID:ApRGfkc30
二週間毎に王宮に指南にも来るように言われていましたが、姫騎士の方が剣術所に来ることも珍しくなくなりました。
しかしオークは剣術所では姫騎士の相手は決してしませんでした。
打ち負かすとくっころ状態になるのが呪いのように抜けず、領民の前であれを晒しては可哀そうというオークの配慮でした。
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