23: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/09(月) 14:39:41.12 ID:ApRGfkc30
二週間毎に王宮に指南にも来るように言われていましたが、姫騎士の方が剣術所に来ることも珍しくなくなりました。
しかしオークは剣術所では姫騎士の相手は決してしませんでした。
打ち負かすとくっころ状態になるのが呪いのように抜けず、領民の前であれを晒しては可哀そうというオークの配慮でした。
こうして、オークが剣術所で剣を教えるうちに、オーク族への、ひいては魔族への偏見が人々のうちからなくなっていきました。
オークの村でも一目置かれる存在となり、結婚し、数年後には男の子を授かり、剣術所の次期師範となるべく育てました。
そのうちに姫騎士も結婚し王妃となったわけですが、剣術所に顔を出しては一試合しようと申し込んできました。
それからも長い間、オークは村と王都とを行き来しながら剣を教える日々を送ることになりました。
体力が尽きかけたオークは村に戻り、息子にこう言って隠居したといいます。
オーク「もう姫騎士とは関わらないようにしよう」
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