オーク「もう姫騎士と関わらないようにしよう」
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19: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/09(月) 10:58:18.20 ID:ApRGfkc30
従者は王に事情を話し、姫騎士とオークと自分の三人だけで話をさせてほしい旨を伝えました。

王妃に見つからないように使用人の部屋を使うことになり、そこで従者を交えて対話をすることになりました。

姫騎士「オークなんてゴブリンと同じようなものでしょ? 野蛮だわ」

三人だけになった途端にオークに対する嫌悪を隠しもしない姫騎士の言葉を、従者はそのままオークに伝えてみました。

オーク「いきなり襲い掛かってきた人に野蛮といわれるのは心外だよ」

従者にとって現状を維持しても平行線のままだと思い、訓練用の剣を使って戦ってみてはどうか、と持ち掛けました。

姫騎士は王の言葉に強い不満を抱いていましたのでこれを承諾し、オークも別に問題ないということで剣を交えることに。

姫騎士「負けない!」

気合一閃、数々の魔物を葬ってきた一撃を繰り出したつもりが、ポコンという気の抜けた音と共に防がれました。

防戦一方のオークに対し、姫騎士は多く繰り出しているのも関わらず打ち返されるのでした。

オークが息が上がってきた姫騎士の胴に軽く剣を当てると、姫騎士は膝をついたのでした。

姫騎士「くっ、殺せ!」

大の字になって身を投げうつ姫騎士を見て、オークは戸惑いました。

オークは従者を見やると、従者は悲しそうなmをしながら姫騎士の今の状態を説明しました。

従者「姫は王妃から剣を教わり、魔物に負けたときは潔く敗北を認め、こう叫ぶものと何度も言い聞かせられたのです」

姫騎士「殺せ! もはや生きるのは恥だ! 殺してくれ!」

オーク「うーん。これはいたたまれない」

従者「これをあなたの父はずっと見せつけられたのです。王妃の場合は表情が恍惚として我を忘れているようでしたが…」

オーク「オークと人間とでは体格に差があるから、そもそも競うような相手ではないと伝えてほしいんだけど」

姫騎士は数分後、自我を取り戻して赤面して出て行ってしまいました。

従者「今日のところはこれでお開きにしましょう。今晩は別室に床を用意しております」

オーク「明日もするってこと?」

従者「二日間で姫様には魔物に対する偏見をなくしてもらわなくては」

オークは翌日のことを思いため息を吐きました。




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