47: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/06/15(金) 20:20:55.54 ID:bVnO2WFP0
そうして私たちの訪れたスケート場は、ぎこちない恋人ごっこの
デビューステージでありながら、同時にラストステージでもありました。
元々、ロケの予定は一日がかり。
48: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/06/15(金) 20:22:35.86 ID:bVnO2WFP0
「ま、待っててください! 俺も、そちらに行きますから」
一歩、一歩、着実に。
49: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/06/15(金) 20:24:05.29 ID:bVnO2WFP0
「つまり、ナンパをする為にスケート場に? ……呆れた人!」
ハッキリと嫌悪感を表せば、彼は言い訳するように首を振ります。
そうして、慌てながら開いた口からは。
50: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/06/15(金) 20:25:42.45 ID:bVnO2WFP0
――みっともないダンスが終わった時、
私の頭は尻もちをついたような格好でいる彼の胸の上にありました。
そうして強く、強く抱きしめられている上体。
51: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/06/15(金) 20:27:12.35 ID:bVnO2WFP0
「あっ」
その時、あの滑りが上手な女の子と目が合いました。
お友達らしき他の少女達と一緒に、私たち二人のことを見ています。
52: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/06/15(金) 20:28:28.47 ID:bVnO2WFP0
===
その後も時間が許す限り、私たちは"スケート場"を堪能しました。
ええそうです。忘れていた滑り方を体が思い出した頃にはもう、
53: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/06/15(金) 20:29:44.95 ID:bVnO2WFP0
「その裕太郎さんってのを止めましょうよ。
いつものプロデューサーがダメだって言うなら……せめて高木と」
「……どうして今になって仰るんですか?」
54: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/06/15(金) 20:31:30.75 ID:bVnO2WFP0
すると彼は、大真面目に私を見つめ。
「アナタが余りに魅力的な女性なので、このままだと夢中になり過ぎてしまいます」
55: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/06/15(金) 20:33:01.57 ID:bVnO2WFP0
「……歌織さん」
「はい、何でしょうか?」
56: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/06/15(金) 20:34:49.48 ID:bVnO2WFP0
===
以上おしまい。手繋ぎデー…焼きもちや…
普段は隠してる子供っぽいワガママ独占欲…か、歌織さんっていいですよね!
では、お読みいただきありがとうございました。
57: ◆NdBxVzEDf6[sage]
2018/06/16(土) 01:10:07.89 ID:pWzddBJE0
プロデューサー君所長の身内だったか...
乙です
桜守歌織(23) An
i.imgur.com
59Res/51.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20