九頭竜八一「風呂から上がったら、揉んでやる」夜叉神天衣「……えっ?」
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3:名無しNIPPER[sage]
2018/06/08(金) 00:42:03.04 ID:PCyqDion0
姉弟子は祝賀会に顔を出さなかった。
もっとも負けた本人に出席しろと言う方が無理な話ではあるが、弟弟子としては気になった。
だから一応、連絡してみたのだが、気にする程でもなかったようだ。

八一が大丈夫ですかと尋ねると、『次は絶対に負けない』と返信があり、大丈夫そうですねと返すと、『夫婦ぜんざい奢れ』と要求された。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage]
2018/06/08(金) 00:44:31.13 ID:PCyqDion0
八一「とりあえず、上がってくれ」

天衣「お邪魔、します……」

アパートに辿り着き、自室の鍵を開けて扉を開けると、天衣は緊張した面持ちで入室した。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage]
2018/06/08(金) 00:46:14.29 ID:PCyqDion0
八一の家の浴室でシャワーを浴びながら、天衣は考える。今日の先生はおかしい、と。
普段は『師匠』と書いて『せんせい』と読んでいるが、今日はわかりやすぐ『先生』と呼ぶ。

九頭竜八一は天衣の師匠だ。
他に弟子を1人抱えており、内弟子として先生と暮らす雛鶴あいは姉弟子に当たる存在である。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage]
2018/06/08(金) 00:49:08.13 ID:PCyqDion0
八一「上がったか。なら、そこに座りなさい」

風呂から上がった天衣は、用意してあった雛鶴あいの物と思しき子供用の寝巻きに着替えて、やや緊張しながら八一の待つ居間へと向かった。
そこで彼女の師匠である九頭竜八一は、部屋の中央に置かれた将棋盤の前で正座していた。
そこでようやく、合点がいった。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage]
2018/06/08(金) 00:52:07.31 ID:PCyqDion0
天衣「ふふっ。どう? 以前の私とはひと味もふた味も違うとわかったかしら?」

序盤の駒組みで天衣は手ごたえを感じていた。
自陣の厚さ、そして敵陣の薄さ。
それでいて急戦を挑んでくる気配もない。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage]
2018/06/08(金) 00:55:15.44 ID:PCyqDion0
天衣「負け、ました……」

それからの展開は一方的だった。
囲いを崩され、食い破られた。
竜王の顎門は強力で、凶悪だった。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage]
2018/06/08(金) 00:58:17.44 ID:PCyqDion0
天衣「そ、そんなっ!? 横暴よっ!!」

八一「棋士は勝てなければ人間ではない」

天衣「だ、だからって……!」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage]
2018/06/08(金) 01:00:25.62 ID:PCyqDion0
天衣「わかり、ました……」

八一「早く指せ」

天衣「言われなくとも、指すわよっ!!」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage]
2018/06/08(金) 01:02:28.35 ID:PCyqDion0
天衣「熱い……!」

盤面は最終局面。
打つ手なしと思われたが、勝機が見えた。
今はひとまず、とにかく、凌ぐこと。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage]
2018/06/08(金) 01:07:15.10 ID:PCyqDion0
下腹部にじわりと広がる熱さ。
それが座布団に染み渡っていく。
まるで遠い世界の出来事のように感じられた。

しかし、熱が冷めれば、現実に引き戻される。
以下略 AAS



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