九頭竜八一「風呂から上がったら、揉んでやる」夜叉神天衣「……えっ?」
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3:名無しNIPPER[sage]
2018/06/08(金) 00:42:03.04 ID:PCyqDion0
姉弟子は祝賀会に顔を出さなかった。
もっとも負けた本人に出席しろと言う方が無理な話ではあるが、弟弟子としては気になった。
だから一応、連絡してみたのだが、気にする程でもなかったようだ。

八一が大丈夫ですかと尋ねると、『次は絶対に負けない』と返信があり、大丈夫そうですねと返すと、『夫婦ぜんざい奢れ』と要求された。
無論、拒否権はないので今度姉弟子にぜんざいを奢ることが確定してしまった。

とはいえ、概ね想定内だ。
この先、空銀子には茨の道が待ち受けている。
女流タイトルなど、足枷にしかならない。

八一「正直言って、俺はお前が姉弟子に勝ってくれて良かったと思うよ」

天衣「どういう意味?」

八一「姉弟子には三段リーグに専念して貰いたいからな」

三段リーグ。
奨励会三段となった姉弟子を待ち受ける鬼門。
皆、プロに匹敵する強者達のリーグ戦。
女流タイトルなど意味を持たず、余計なやっかみや反感を買うだけの要素でしかない。
他に二つのタイトルを保持している姉弟子自身も、肩の荷が降りてほっとしている筈だ。

天衣「別に私は空銀子の為に勝ったわけじゃないから、どうでもいい」

八一「さいですか。そろそろ、俺の家だ」

バサッと肩にかかった黒髪を羽のように振り払い、天衣は拗ねたように口を尖らせた。
そんな二番弟子に苦笑しつつ、八一は見えてきた自宅アパートを指し示した。


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