九頭竜八一「風呂から上がったら、揉んでやる」夜叉神天衣「……えっ?」
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6:名無しNIPPER[sage]
2018/06/08(金) 00:49:08.13 ID:PCyqDion0
八一「上がったか。なら、そこに座りなさい」

風呂から上がった天衣は、用意してあった雛鶴あいの物と思しき子供用の寝巻きに着替えて、やや緊張しながら八一の待つ居間へと向かった。
そこで彼女の師匠である九頭竜八一は、部屋の中央に置かれた将棋盤の前で正座していた。
そこでようやく、合点がいった。

揉むって、そういう意味だったのね。

納得した天衣は、先程の自分の想像を思い返して、酷く恥じ入り、同時に申し訳なくなった。
なので、彼女にしては珍しく、将棋盤に向かう前に正座をして、頭を下げ素直に謝罪をした。

天衣「ごめんなさい。私、誤解してたわ」

八一「なんだ、俺を侮っていたのか?」

天衣「ええ、そうとも言えるわね」

八一「はっ! たかだか女流タイトルを取ったくらいで、もう天狗か? いいか、お前の目の前に居るこの俺は竜王だぞ! 身の程を弁えろ!!」

憤慨した様子の八一。
これには天衣もむっとした。
たかだか女流タイトルでも、タイトルはタイトル。タイトルホルダーの意地がある。
しかも、素直に謝罪した上でのこの態度。
真一文字に口を結んだ天衣が、将棋盤を挟んで八一の正面の座布団に着座した。

八一「今日お前を呼んだのは他でもない。その鼻っ柱をへし折ってやる為だ。ほら、かかって来いよ。竜王であるこの俺が、揉んでやる」

天衣「ふんっ。代わりに女王であるこの私が、あなたを揉んで差し上げるわ」

師弟の対決の火蓋が、切って落とされた。


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