遊び人♀「おい勇者、どこ触ってんだ///」
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26: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:53:01.93 ID:/Kiw1pMk0

――――――


「黄金色の酒だ」
以下略 AAS



27: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:53:30.07 ID:/Kiw1pMk0


そういえば魔王討伐の旅の中、手持ちの食糧が尽きかけ、鞄の底に残っていたわずかな麦をそのまま齧ったことがあったが。

この苦みは、あの時感じた麦のそれと似ているかもしれない。
以下略 AAS



28: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:53:57.04 ID:/Kiw1pMk0


その時を思い出しているのか、遊び人の表情は酷く強張ったものになっている。

この女は、内面が表情に全て出るタイプらしい。もしくは、酒のせいなのか。
以下略 AAS



29: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:54:23.58 ID:/Kiw1pMk0


「とある異教の国の司教が、死んだ時の話なんだけどね。彼は、仁徳深い人で葬式にも大勢の人が参列したの。それで、埋葬しようと彼の遺体を運んでたんだけど、まあとある町で人々は休憩をとったわけよ」

「みんな喉も乾いてて、喉が渇いたときに飲むのはビールでしょ?ビールを飲もうとするんだけど、残念なことにマグカップ一杯分しかビールが無い」
以下略 AAS



30: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:54:49.71 ID:/Kiw1pMk0


『遊び人』彼女はそう自称していたが、その派手な恰好はどちらかというと道化だ。

当然、口には出さない。道化と言われて喜ぶ女がいないことぐらいは、経験の少ない俺にでもわかる。
以下略 AAS



31: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:55:16.60 ID:/Kiw1pMk0


遊び人の言いぶりからすると、俺は多少恨まれているのだろう。面識のない俺に、突然声をかけたのも恨み節を聞かせるのが目的かもしれない。

そんな推測が、酒の効能もあってか少しお花畑になっていた俺の思考を急激に冷ましていく。
以下略 AAS



32: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:55:43.30 ID:/Kiw1pMk0


こいつ、なんだかんだ俺を誘っているんじゃないか。いやまて、それこそ判断をするには早すぎる。

万が一、俺の勘違いだった時のことを考えてみろ恥ずかしさのあまり隠された真の力を開放しかねないぞ。
以下略 AAS



33: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:57:01.68 ID:/Kiw1pMk0


『やもしれぬ』という部分が半端でなく気がかりではあるが、俺は魔王の居場所に関する一切の情報を得られていない。

この5年間、俺は藁にも縋る必死の思いで酒場を回ってきたのだ。そんな俺にとって彼女の言葉は、絶望の中の一筋の光。僥倖としか言いようのないものであった。
以下略 AAS



34:今日はここまでです ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/08(金) 22:57:29.06 ID:/Kiw1pMk0


「そう、私の仕事は遊ぶこと。時に、石を拾ってお手玉をし、大声で歌い、指をぐるぐる回し、ダジャレを言ったり、足がもつれて転んだり」

「酒を飲んだり、紙に火をつけて投げつけたり、くしゃみをしたり」
以下略 AAS



35:名無しNIPPER[sage]
2018/06/09(土) 00:31:56.48 ID:fzbSOpJDO



36:名無しNIPPER[sage]
2018/06/09(土) 11:09:59.90 ID:YLtuqfT3o
なろうでやれ


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