418:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:38:30.77 ID:90dRlIqZ0
「ずっと、気にかけてくださっていたんだ」
震える私の手を、プロデューサーの手が支える。
419:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:41:17.75 ID:90dRlIqZ0
初めに聴こえたのは、ピアノの旋律だった。
420:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:43:20.16 ID:90dRlIqZ0
けれど、その人は迷わず答えた。
如月千早のところでなければダメだ、と。
421:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:44:00.37 ID:90dRlIqZ0
次の瞬間。
パチリ、と。
422:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:44:26.69 ID:90dRlIqZ0
伝えたいんです。
私の気持ちを。
423:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:45:10.39 ID:90dRlIqZ0
「私は、詞をうまく書けるわけではありません」
これまで筆をとったことは殆どない。
424:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:46:06.94 ID:90dRlIqZ0
「いやあ、千早は話が早くて助かるよ」
「え……?」
425:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:47:04.57 ID:90dRlIqZ0
プロデューサーの車で事務所へ戻る途中。
運転をしながら、プロデューサーが口を開いた。
426:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 16:47:34.07 ID:90dRlIqZ0
パズルのピースが、一つ一つはまっていく。
散々遠回りしてしまったけれど。
427:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:27:18.09 ID:90dRlIqZ0
誰もが寝静まった頃。
私は一人、閉ざされた部屋にいた。
428:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:29:32.86 ID:90dRlIqZ0
どれだけ書き続けていただろう。
投げ捨てた紙屑が何かに当たり、ころん、と音がした。
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