428:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:29:32.86 ID:90dRlIqZ0
どれだけ書き続けていただろう。
投げ捨てた紙屑が何かに当たり、ころん、と音がした。
「あら、何の音かしら……」
筆を置き、我に返る。
すっかり固まってしまった身体を伸ばし、目線を上げる。
いつか固く閉ざした、重々しい扉。
その横に、人が通れるかどうかくらいの小窓があることに気付いた。
痺れる身体に鞭を打ち、立ち上がる。
小窓の中からは、何やら賑やかな喧騒が聴こえた。
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