298:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:25:55.39 ID:UnTjGLwD0
春香は前へ進み続けた。
病と闘いつつ、努力を重ねる日々。
299:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:26:24.75 ID:UnTjGLwD0
『あの子の名前を、お兄さんが教えてくれました』
その日記の部分だけ、大きな字で書かれていた。
300:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:27:14.05 ID:UnTjGLwD0
それからしばらく読み進め、時が高校へと移り、しばらくした頃。
「……そう、この頃、だったのね」
301:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:27:54.73 ID:UnTjGLwD0
夢の中で、如月千早と仲良くなれたこと。
765プロには楽しい人達が沢山いること。
302:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:30:12.39 ID:UnTjGLwD0
少しずつ結果を出していく私達。
それを喜ぶ日記が書かれる一方で、読み進める私の中で、小さな違和感が生まれた。
303:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:31:03.58 ID:UnTjGLwD0
あるページに、少し震え気味で、心もとない文字があった。
『私、もう無理だそうです』
304:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:31:31.90 ID:UnTjGLwD0
『どうして』
305:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:32:15.83 ID:UnTjGLwD0
捲ったページはくしゃくしゃになっていた。
何度も何度も書きなぐり、その度に消しゴムで消し。
306:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:32:43.39 ID:UnTjGLwD0
私は、何もできなかった。
春香は、こんなに苦しんでいた。
307:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:33:42.13 ID:UnTjGLwD0
春香の告白は、そこでおしまい。
読み返す気力など欠片もなく、私は日記を閉じた。
308:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:34:31.51 ID:UnTjGLwD0
日記を抱え、ベンチにへたり込む。
私には、春香だけが支えだった。
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