千早「賽は、投げられた」
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306:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:32:43.39 ID:UnTjGLwD0

私は、何もできなかった。

春香は、こんなに苦しんでいた。


私はただ一方的に、春香の慈愛を受け続けた。

ただ一方的に、春香の優しさに甘えていた。


その裏で、春香はずっと泣いていた。

その辛さを、誰にも吐露することなく。

その辛さを、私に気付かれまいとして。


「ごめんなさい、ごめんな、さい……」


一滴、ページに新たな染みが増えた。


私は、本当に駄目な人でした。


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