307:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:33:42.13 ID:UnTjGLwD0
春香の告白は、そこでおしまい。
読み返す気力など欠片もなく、私は日記を閉じた。
「こんなに……こんなに、夢に溢れていたのに」
表紙に書かれた、幼い春香の元気な文字が、一層私の胸を締め付ける。
締め付けられた私の心臓が悲鳴を上げる。
「はる、かぁっ……!」
様々な感情を押し殺して吐き出した名前は、でも、決して彼女へは届かない。
彼女はもう、私の前にいないのだから。
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