千早「賽は、投げられた」
1- 20
305:名無しNIPPER[saga]
2018/04/08(日) 21:32:15.83 ID:UnTjGLwD0

捲ったページはくしゃくしゃになっていた。

何度も何度も書きなぐり、その度に消しゴムで消し。

感情に任せて紙を握りしめ。

そして、沢山の雫が文字を滲ませ、渇いた跡。


家族に聞こえないように、必死に嗚咽を堪えて震える姿が。

心の中で泣き叫びながら、恐怖と絶望から逃れようとする、壊れそうな姿が見えた。


「っ……」


そのページを見ながら、私は唇の端を強く噛み締める。

少し苦い、鉄の味がする。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
640Res/352.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice