153:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:48:58.47 ID:5sQzdRfU0
酷いものだった。
私はパニックを起こし、泣き叫び、暴れた。
154:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:49:29.82 ID:5sQzdRfU0
「ごめんな、千早。許してくれ。止められなかった俺を、許してくれ……」
救急車の中で、プロデューサーはみっともなく泣いていた。
155:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:42:36.42 ID:8fWIK/550
私はすごろくの前で立ち尽くした。
倒れた駒が、私のことを見上げている。
156:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:43:22.12 ID:8fWIK/550
「どうして? 事実なのに」
「千早ちゃんは、最低なんかじゃ……最悪なんかじゃ、ないよ……」
157:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:44:01.61 ID:8fWIK/550
「みんな、才能のある人達よ。私が居なくたって、いつかはトップアイドルを目指して羽ばたいていたわ」
「むしろ私のせいで、地が固まる前に仕事が来るようになってしまった」
158:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:44:37.24 ID:8fWIK/550
「言うよ!」
159:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:45:11.52 ID:8fWIK/550
涙を目にいっぱいに溜めて、彼女も叫ぼうとした。
160:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:45:42.09 ID:8fWIK/550
けれど、私がその続きを遮った。
怖くなった。
161:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:46:20.99 ID:8fWIK/550
彼女が痛みに呻いている間に、私はドアに手をかける。
162:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 15:46:48.70 ID:8fWIK/550
がちゃり、と拒絶の音。
鍵を掛け、いつか彼女に出会った時のように、その場にへたり込んだ。
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