133:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:34:41.86 ID:5sQzdRfU0
携帯の充電が切れていなければ、もう少しマシだったかもしれない。
コンビニで何気なく立ち寄った雑誌コーナー。
134:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:35:10.73 ID:5sQzdRfU0
急いで店を飛び出し、部屋へ逃げ帰る。
玄関へ飛び込むと同時に、胃の中のものを全て吐き出した。
135:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:35:37.13 ID:5sQzdRfU0
「千早……」
真っ青な顔をしたプロデューサー。
136:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:36:22.88 ID:5sQzdRfU0
「それよりプロデューサー。この記事で、事務所は――」
そう口にした時、プロデューサーに両肩を勢いよく掴まれた。
137:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:36:52.53 ID:5sQzdRfU0
なんともないと自分に言い聞かせ、何とかここまで保ってきた。
けれど、震え続けている自分の現実を突き付けられ、徐々に余裕がなくなっていく。
138:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:37:23.55 ID:5sQzdRfU0
「じゃあ、どうすればいいんですか!?」
「誰かに泣きつけば、この記事はなかったことになるんですか?!」
139:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:38:02.83 ID:5sQzdRfU0
「千早、ちゃん……」
140:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:38:31.01 ID:5sQzdRfU0
さいころを振る。
141:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:39:31.65 ID:5sQzdRfU0
容赦のない言葉を浴びせることで有名な番組だ。
今のタイミングなら、あの週刊誌のことについて言われるだろう。
142:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:40:11.19 ID:5sQzdRfU0
「本当に出るのか? 今ならまだ……」
「くどいですよ、プロデューサー」
143:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:41:16.99 ID:5sQzdRfU0
さいころを振ろうと握りしめた途端、再び胃から何かが込み上げてくる。
熱く、酸味を帯びた嫌悪の塊。
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