139:名無しNIPPER[saga]
2018/03/31(土) 08:38:02.83 ID:5sQzdRfU0
「千早、ちゃん……」
私を安心させようとしてか、弱々しい手が重ねられた。
「大丈夫――」
「うるさいっ!!」
「きゃっ!?」
その優しさを、私は感情のままに払いのけた。
「千早ちゃん……無理しちゃ、ダメだよ……」
「もう黙って! 放っておいて!!」
「っ……。うん……ごめん、ね」
私は完全に余裕を失っていた。
恐れと焦りが身体を支配していく。
「振らなきゃ……さいころを、振らなきゃ……」
強迫観念に襲われ、またキューブを握りしめる。
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