313:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:47:54.96 ID:3FrzmiYZ0
さして抵抗もせずにつねられていたが、「あ」と何かを思い出したように手を離された。
「これから部活でもよろしくです!」
314:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:48:50.23 ID:3FrzmiYZ0
【文化祭 2ー8】
完売したという連絡を受けた後、部室に向かう。
315:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:49:28.73 ID:3FrzmiYZ0
「シノちゃん、食べたいものは?」
「あんまりないです」
316:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:50:08.81 ID:3FrzmiYZ0
「俺、行ってきましょうか?」
と提案すると、
317:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:50:57.14 ID:3FrzmiYZ0
「そういえば、よかったですね」
「うん?」
318:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:51:54.67 ID:3FrzmiYZ0
「描けないままでいた方が最終的に幸せだったかもしれない、って、ありえなくはないと思う。
それに、時間が経って、元来た道を振り返っても、後ずさりしても、踏み出した一歩は絶対になくならない」
「そんなこと、ないと思いますよ」
319:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:52:29.34 ID:3FrzmiYZ0
「それで、好きっていう気持ちは、なかでも特別なものだと思う。
……だって、そうでしょ? 自分の見た──錯覚した幻を、さらに美化してるんだから」
「……」
320:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:53:27.32 ID:3FrzmiYZ0
【文化祭 2ー9】
「失礼します」
321:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:54:16.40 ID:3FrzmiYZ0
忘れないうちに、さっき部長さんから受け取った入部届を先生に出した。
あと一人か、と言われたから、もう二人入る予定です、と言っておいた。
ヒサシ先生は、「へ?」とまたしても目を丸くして、それから笑った。
322:名無しNIPPER[saga]
2018/08/19(日) 03:55:20.80 ID:3FrzmiYZ0
「ちゃんと部長やれてるか?」
「はい。今回の部誌作成も、かなり引っ張ってくれました」
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