15: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2018/01/04(木) 18:49:34.74 ID:R409ZOpN0
「い、今のところ大丈夫かな―――白菊さん、準備いいんだね」
「時々あることですから―――」
16: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2018/01/04(木) 18:50:03.84 ID:R409ZOpN0
「ああ―――もう、もう……!」
「た……高森さん?」
不意にわけのわからない嘆息を吐き出す私に、白菊さんは戸惑いを隠せないようでした。
17: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2018/01/04(木) 18:51:51.35 ID:R409ZOpN0
◇
高森さんは、『今、自分が死んだ』と思ったことは、ありますか?
18: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2018/01/04(木) 18:52:38.66 ID:R409ZOpN0
私は、『不幸』が原因で死ぬかもしれない。
そんなことはずっと前から知っていました。
19: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2018/01/04(木) 18:53:14.41 ID:R409ZOpN0
それまでの私なら、多分そう思ったところで止まっていたでしょう。
だって、できるわけがありません。
20: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2018/01/04(木) 18:53:53.71 ID:R409ZOpN0
◇
―――結局私は、皆は、知らず勘違いをしていたのだと思います。
21: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2018/01/04(木) 18:54:24.50 ID:R409ZOpN0
「―――もしも、明日晴れたなら」
私は、ゆっくりと微笑んで、口を開きます。
「私は白菊さんと散歩に行きたいかな」
22: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2018/01/04(木) 18:54:53.97 ID:R409ZOpN0
―――何を選んでも。
どんなに準備をしたとしても、心残りはきっと消えません。
「白菊さんが選んだ道は、立派なんだと思う―――だけど、思うの。 白菊さんもきっと、同じなんじゃないかって」
23: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2018/01/04(木) 18:55:29.94 ID:R409ZOpN0
●おしまい
―――それでどうなったのか、ですか?
24: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2018/01/04(木) 18:55:55.46 ID:R409ZOpN0
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
25:名無しNIPPER[sage]
2018/01/04(木) 19:41:31.21 ID:ZDxnnd79o
おつおつ
面白かった
27Res/43.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20