18: ◆cgcCmk1QIM[saga]
2018/01/04(木) 18:52:38.66 ID:R409ZOpN0
私は、『不幸』が原因で死ぬかもしれない。
そんなことはずっと前から知っていました。
では、何故震えているんだろう。
私は考えて―――気がつきました。
私はずっと、不幸を呼ぶものだと言われてきました。
それが辛くて。
だから、人を避けて。
どこか世界の果てでたった一人になって、消えてしまいたい。
そしたら誰にも迷惑をかけないのに―――
そんなことを考えていました。
だけど今死んだら、私はただの、人を不幸にするだけのものでしかなかったことになって。
二度とそれを覆せなくなって―――
その時私は、ひどく後悔するだろうと、気付いたんです。
誰かのために、何かがしたい。
誰かを幸せにしたい。
私が居て良かった、といわれることをたった一つでも作りたい。
そうできないのなら、私は何のために産まれてきたんだろう。 強く強く、そう思ったんです。
それから私は、たびたび『明日の夜、自分が死ぬとしたらどうするか』と考えるようになりました。
テレビを見ていて、あるアイドルを知ったのも、そのころです。
画面の向こうで輝いてるアイドルを見て、心が温かくなって、幸せな気持ちになって―――
私もあんなふうになりたい。
誰かを幸せにできる、そんなアイドルになりたい。
そう強く思ったんです。
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