4: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:38:42.66 ID:TXSil8FD0
このセカイは秩序立ってできている。
魔物や魔法といった類のものが存在していなければ、突如崩壊の危機に瀕したセカイを誓いのキスで救うなんていうストーリーもない。
だからボクは創作の中へ思いを馳せることで自分自身のココロをなだめさせてきた。
5: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:40:13.33 ID:TXSil8FD0
折角だからフレデリカのポーズをやってみよう。
えっと。左手は腰に当てて、右腋は締めて前腕を少し展開。
手は上ナナメ45度に折り曲げる。上半身を若干だけ倒して顔は覗き込むように。
表情は困り眉に舌を少しだけ出して……
6: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:42:50.25 ID:TXSil8FD0
【昼、繁華街】
色とりどり多種多様の商品が並んでいる、ショッピングモール。
特に今ボクがいるこの店は最先端のファッションが揃っていて、オシャレな若者たちがよく集う場所らしい。
7: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:43:45.69 ID:TXSil8FD0
フレデリカ(飛鳥)「ぼ……ぼんじゅ〜る☆」
奏「なんでここでボンジュールなのよ」
8: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:46:05.17 ID:TXSil8FD0
【夕方、カフェ】
入り口のドアに括りつけられた鈴が扉を開けることで揺れる。優しい音色が耳に届く。
薄い茶色主体のデザインとコーヒー豆の香りがボクのココロを癒してくれる。
9: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:47:20.41 ID:TXSil8FD0
1人は銀髪のツインテールに黒いスカートのゴスロリ。もう1人は黄色いエクステをつけて、チェーンがあしらわれた黒いゴスパンを身に纏っている。
蘭子と……ボクだ。
10: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:48:26.13 ID:TXSil8FD0
フレデリカ(飛鳥)「単刀直入に問おう……ボクの体の中に入っているのはキミなんだろう。フレデリカ。キミの演技は見事だけれど、オーラで理解るよ」
二宮飛鳥の姿をした者はボクの質問を俯きながら聞いて、微笑えんだ。
11: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:49:50.63 ID:TXSil8FD0
ボクが座席に戻ると蘭子のオーダーした紅茶が出されていた。
魅惑のボンボンショコラーテとかいう存在しないメニューを注文したフレデリカの元には冷や水しか出されていなかった。
12: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:51:00.71 ID:TXSil8FD0
【夜、フレデリカの部屋】
他人の部屋というモノは落ち着かない。
入れ替わりをバレないようにする為の配慮ということだけど……
13: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:51:53.05 ID:TXSil8FD0
フレデリカ(飛鳥)「……フレデリカ?」
飛鳥(フレデリカ)「えっ!? あっ……あ〜フレちゃん、知への探究心が止められないよー!」
14: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 19:53:21.58 ID:TXSil8FD0
【2日目朝、フレデリカの部屋】
差し込んできた朝日の眩しさで目が覚めた。今日は目覚まし時計要らずだったね。
昨日はなんだかんだでぐっすり眠れたから朝から頭が冴えわたっているよ。
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