26: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:40:15.22 ID:sgFcYz010
「これはっ!? ……ア、アルファベットの『P』? でも、なんでこんな……」
百合子が言葉を失くすのも無理はない。
27: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:42:09.77 ID:sgFcYz010
戦慄く百合子がそう言うと、春香はニッコリ頷いた。
途端、空中に浮かんだままの百合子は弾かれたように手足をバタバタ動かすと。
「や、やだ!! 死にたくないです! もっと他の、もっと他のぉ……! あぁっ、そうだ! なら私の記憶を消してください!
28: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:43:38.50 ID:sgFcYz010
===
百合子が意識を失うと彼女の肉体は事務所の床へ降ろされた。
その肌は蝋人形のように青白く、一目で血の気が通っていないことが理解できる。
29: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:45:02.31 ID:sgFcYz010
「これ、う、上手くいくのか……?」
まるでマトモではない光景を前にして不安げに呟くプロデューサー。
春香が男のことを一瞥し、「お主のように無駄に暴れておらぬ分、不完全な結合はするまいて」と棘のある答えを彼に返す。
30: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:45:56.50 ID:sgFcYz010
言って、プロデューサーが右手で自身の頭をポンと叩く。
するとPヘッドはゼリーのように軽く揺れ、彼のその手を取り込むように中へと飲み込んだ!
次の瞬間、「痛たたたっ! コイツ、宿主の腕を噛むんじゃない!」と悲鳴を上げるプロデューサー。
31: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:46:27.54 ID:sgFcYz010
とりあえずここまで
32: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2017/12/10(日) 08:00:27.62 ID:sgFcYz010
>>18 訂正
〇「エ、エマージェンシー、エマージェンシー。害が無さそうなんてとんでもない! みんなに事情を説明して、注意するよう知らせないと――」
×「エ、エマージェンシー、エマージェンシー。害は無くても危なすぎる! みんなに事情を説明して、注意するよう知らせないと――」
>>30 訂正
33: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/11(月) 06:25:59.73 ID:0U2IohVSo
春香は笑いを堪えるように己の口元に手をやると、
プロデューサーの差し出した手鏡を覗き込み、肉体の変化に戸惑う百合子に言う。
「くっくっく、実に似合っておるぞ」
34: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/11(月) 06:27:56.32 ID:0U2IohVSo
「ひっ、あっ……!」
百合子の口から驚愕のうめき声が漏れる。
35: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/11(月) 06:30:23.79 ID:0U2IohVSo
「それってつまり不老不死! ああ、古来より幾多の王族や学者に冒険者たちが追い求めて来た伝説の能力がこの私に!」
そうして彼女は喜びを表すために両腕を胸元で構えると。
36: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/11(月) 06:32:23.19 ID:0U2IohVSo
「ところで春閣下さま。一つ質問をさせて頂いても?」
「う、うむ。申してみよ」
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