【ミリマス】女王閣下をプロデュース
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33: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/11(月) 06:25:59.73 ID:0U2IohVSo

春香は笑いを堪えるように己の口元に手をやると、
プロデューサーの差し出した手鏡を覗き込み、肉体の変化に戸惑う百合子に言う。

「くっくっく、実に似合っておるぞ」

「確かに……よく見れば結構可愛いかも♪ じゃなくてぇ!?」

百合子は手鏡を弾き飛ばすと立ち上がり、ご満悦な春香に詰め寄った。

「とにかく説明! 説明してください! 一体これはなんなんです!? 
この部屋の有様もなんなんですっ!? 後、一番訊いておきたいのは――」

そうして百合子は息苦しさを訴えるように背中をくの字に折り曲げると、
自らの喉元を押さえて悲痛な面持ちで叫んだのだ。

「この……渇きっ! 喉が、凄く、カラカラ……!!」

「だろうな。貴様の体の中では今、我の分身たる存在が失われた身体機能を補っておる」

「……はぁ?」

「一見する方が早かろう――Pよ、百合子に見せてやれ」

床に落ちた手鏡を拾っていたプロデューサーが春香の命令を受けて二人の傍までやって来る。
そして「見てろ」と一言断ると、彼はその頭を覆うPヘッドをむんずと引き剥がして見せたのだ。


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