22:名無しNIPPER[sage]
2017/12/08(金) 14:44:41.85 ID:sttmHUjho
乙
23: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:34:01.45 ID:sgFcYz010
===
百合子が用を済ませてトイレから出て来ると、事務所の中はすっかり様変わりしてしまっていた。
プロデューサーが倒したパーテーションがそのままなのはこの際よしとするにしても、引っくり返っているソファ、
24: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:36:22.59 ID:sgFcYz010
「遅い、待ちくたびれたわ」
空中にある見えない"何か"に肘を置き、頬杖をついた彼女が言う。
25: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:37:53.70 ID:sgFcYz010
しかもその肉団子は生きている。どくどくと不気味に脈打ちつつ、
何かの形にならんと蠢きながらそこにあった。……春香が言う。
「なにを驚くことがある? この男は我の第一のしもべなのだ。闇の王の側近として、今まさに生まれ変わらんとしているのだぞ」
26: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:40:15.22 ID:sgFcYz010
「これはっ!? ……ア、アルファベットの『P』? でも、なんでこんな……」
百合子が言葉を失くすのも無理はない。
27: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:42:09.77 ID:sgFcYz010
戦慄く百合子がそう言うと、春香はニッコリ頷いた。
途端、空中に浮かんだままの百合子は弾かれたように手足をバタバタ動かすと。
「や、やだ!! 死にたくないです! もっと他の、もっと他のぉ……! あぁっ、そうだ! なら私の記憶を消してください!
28: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:43:38.50 ID:sgFcYz010
===
百合子が意識を失うと彼女の肉体は事務所の床へ降ろされた。
その肌は蝋人形のように青白く、一目で血の気が通っていないことが理解できる。
29: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:45:02.31 ID:sgFcYz010
「これ、う、上手くいくのか……?」
まるでマトモではない光景を前にして不安げに呟くプロデューサー。
春香が男のことを一瞥し、「お主のように無駄に暴れておらぬ分、不完全な結合はするまいて」と棘のある答えを彼に返す。
30: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:45:56.50 ID:sgFcYz010
言って、プロデューサーが右手で自身の頭をポンと叩く。
するとPヘッドはゼリーのように軽く揺れ、彼のその手を取り込むように中へと飲み込んだ!
次の瞬間、「痛たたたっ! コイツ、宿主の腕を噛むんじゃない!」と悲鳴を上げるプロデューサー。
31: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/12/10(日) 07:46:27.54 ID:sgFcYz010
とりあえずここまで
32: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2017/12/10(日) 08:00:27.62 ID:sgFcYz010
>>18 訂正
〇「エ、エマージェンシー、エマージェンシー。害が無さそうなんてとんでもない! みんなに事情を説明して、注意するよう知らせないと――」
×「エ、エマージェンシー、エマージェンシー。害は無くても危なすぎる! みんなに事情を説明して、注意するよう知らせないと――」
>>30 訂正
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