47:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 02:40:40.51 ID:9ajXHJzP0
◇◇◇
バヂリッ、と空気の弾ける音が連続して響く。
薄いぐらい世界が白く染まり、目が眩んだ。
48:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 02:41:10.75 ID:9ajXHJzP0
◇◇◇
M9に搭載されている高度戦術AIは、操縦者を補助するための音声認識機能を備えている。
複雑なマスターモードの切り替えも、口頭ひとつで済むという訳だ。
49:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 02:42:01.83 ID:9ajXHJzP0
◇◇◇
「やるじゃないの、ベン!」
歓声を上げて、メリッサはアサルトライフルに新しい弾倉を叩き込んだ。素早く弾倉に一発目を送り込んで、木の影から銃口を突き出す。
50:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 02:43:35.85 ID:9ajXHJzP0
◇◇◇
雪上に伏せっていたクルツは2、3度目を瞬かせた。
クルーゾーの奇策によって発生した激しい閃光と音はここにまで届いていたのだ。
51:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 02:44:49.15 ID:9ajXHJzP0
◇◇◇
気を抜けば乱れそうになる呼吸を何とか宥めすかしながら、レームは油断なく眼下に伏せる男を観察していた。
金髪の、20そこそこの男。正規の兵士としては新米といっても差し支えない筈の年齢だろうに、狙撃手としての技量は自分に勝るとも劣らない。
52:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 02:45:50.74 ID:9ajXHJzP0
◇◇◇
『……ルツ、狙撃手は抑えたぞ。行け!』
クルツの通信機のマイクが拾った敵の声が、クルーゾーのヘッドセットに届いた。
53:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 02:46:17.28 ID:9ajXHJzP0
◇◇◇
「取ったぜ」
雪上車の陰に隠れていたルツが呟き、躊躇わず引き金を引いた。
54:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 02:46:56.94 ID:9ajXHJzP0
◇◇◇
「馬鹿な……早すぎる」
呆然とした表情を浮かべて、ココは白い巨人の姿を見つめていた。
55:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 02:48:16.84 ID:9ajXHJzP0
◇◇◇
「っ、はぁ、はぁ……」
<アーバレスト>の操縦席で、相良宗介は額に汗を浮かべながら息を切らせていた。
56:名無しNIPPER[saga]
2017/11/26(日) 02:48:50.14 ID:9ajXHJzP0
「お前が手伝ってくれれば楽だったんだな……」
息切れの隙間から、宗介が恨み言のように呟く。
ラムダ・ドライバの制御は全て宗介の精神力に掛かっていた。
57:名無しNIPPER[sage]
2017/11/26(日) 08:51:55.25 ID:A7WOo7Bko
あれ?放熱索ってレーバテインのギミックじゃなかったっけ?
アーバレストにもあったか記憶が曖昧だ久々に原作読み直そうかな
106Res/207.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20