476:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/02(火) 15:29:12.78 ID:YmoQ0jae0
「まぁでも、お前も一つくらいチョコ貰えるだろ」
「おあいにく様ですが、そんな人なんていませんよ」
477:名無しNIPPER[saga]
2019/04/02(火) 15:44:55.82 ID:YmoQ0jae0
そんな話をしていたら、カランコロンと来客を知らせる入口ドアのベルが鳴った。
噂をすれば何とやら。そこに居たのは、本屋の紙袋を抱えたサンディだった。
478:名無しNIPPER[saga]
2019/04/02(火) 16:03:20.09 ID:YmoQ0jae0
今日も色々な本を購入しているのか、紙袋はパンパンになっていた。
行きつけの本屋のロゴが入った袋の他に、見慣れぬ名前のお店の名前の袋がある。
479:名無しNIPPER[saga]
2019/04/02(火) 16:16:45.94 ID:YmoQ0jae0
ふっと目線を他の紙袋に移してみる。
何やら英語の表記で書かれているお洒落なロゴだ。
480:名無しNIPPER[saga]
2019/04/02(火) 16:28:42.49 ID:YmoQ0jae0
天使はいるか、と聞かれたら。
眼前に降臨している、と今なら答えられる。
481:名無しNIPPER[saga]
2019/04/02(火) 16:37:43.13 ID:YmoQ0jae0
まぁ、それはさておき。
僕は手元に備えていたサンディからの義理チョコをマスターに
482:名無しNIPPER[saga]
2019/04/02(火) 16:49:05.50 ID:YmoQ0jae0
それからしばらく喫茶店でココアを堪能したのち、僕とサンディは帰路に就いていた。
帰り道の途中にある、街灯のオレンジ色に淡く灯る光が、僕らを緩く照らしてくれる。
483:名無しNIPPER[saga]
2019/04/02(火) 16:53:59.72 ID:YmoQ0jae0
一直線に長い遊歩道の中間あたりで、足を止めてみた。
誰もいない夜の狭間。静けさだけが僕らを包む。
484:名無しNIPPER[saga]
2019/04/02(火) 17:08:57.94 ID:YmoQ0jae0
サンディは目を丸くして驚いている。
まさか自分が貰えるとは、といった心境だろうか。
485:名無しNIPPER[saga]
2019/04/02(火) 17:10:51.20 ID:YmoQ0jae0
「じゃ、じゃあ用件も済んだことだし、帰ろうか」
「はい……!」
598Res/293.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20