483:名無しNIPPER[saga]
2019/04/02(火) 16:53:59.72 ID:YmoQ0jae0
一直線に長い遊歩道の中間あたりで、足を止めてみた。
誰もいない夜の狭間。静けさだけが僕らを包む。
「サンディ、おいで」
「はい」
あえて前を向いたまま呼んでみる。
少し小走りな足音が後ろから聞こえてきて、丁度僕の横に並んだ。
止まったままの僕を何事か、と彼女は覗き込んでくる。
そのタイミングで、僕は鞄から物を取り出した。
縦に長いそれは、黒を基調とした入れ物に赤色でラッピングがされている。
それを、サンディに渡してみた。僕なりの真心を。
「はい、ハッピーバレンタイン」
「……え?」
598Res/293.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20