443:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 21:56:46.59 ID:4uI/TZsD0
大きな目、クリっとした癖毛、中世的な顔立ち。
例えがあまり思い浮かばないが、芸能人の有名子役と言われても違和感のない子だ。
444:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 22:07:46.52 ID:4uI/TZsD0
そういえばサンディは、日本に同じ年頃の子の友人が今の所いなかったのを思い出す。
もしこの子が友人になってくれたら、きっと彼女は喜ぶだろう。
445:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 22:19:24.64 ID:4uI/TZsD0
店員のお姉さんは、よくできましたと言わんばかりにマオ君をぐりぐり撫でくりましている。
当の彼は、やめろよと口では言いながらも、嫌がる事無くされるがままだった。
446:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 22:20:56.47 ID:4uI/TZsD0
「で、でもお姉さんはきっとその内いい人ができますよ。お綺麗なんですから」
「いいんです、いいんです……。その優しさにしばし癒させてもらいます……」
447:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 22:28:33.23 ID:4uI/TZsD0
謎のプレッシャーを感じつつ、ふと相手の方を見てみると、マオ君が店員さんの手を握っていた。
彼女はポカンとしながらも握られるがまま。
448:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 22:38:21.02 ID:4uI/TZsD0
サンディは握っていた僕の手を放して、つかつかとマオ君に近づいていく。
そうして悲しみの抱擁が終わった彼の前に立ち、次はサンディが彼にハグをした。
449:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 22:54:45.87 ID:4uI/TZsD0
そうして僕らは二言三言と世間話をしたあと、
もうすぐ花火が始まるとのアナウンスを機にそれぞれ解散した。
450:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 23:13:18.54 ID:4uI/TZsD0
温い夏風が頬を撫で、耳を賑わす人込みの喧騒。
祭りのメインイベントとなる花火の打ち上げ会場には、沢山の人でごった煮していた。
451:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 23:21:24.24 ID:4uI/TZsD0
そんな事を露知らず、サンディは夜空を仰いでいた。
雲は少なめ。視界は良好。
452:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 23:35:06.44 ID:4uI/TZsD0
彼女が日本に来てから数ヶ月。
そのほとんどは、僕との生活の思い出になっているだろう。
453:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 23:35:34.64 ID:4uI/TZsD0
そんなことを考えていたら。
ぱぁん、ぱぁん、と。始まりの音が聞こえて来た。
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