444:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 22:07:46.52 ID:4uI/TZsD0
そういえばサンディは、日本に同じ年頃の子の友人が今の所いなかったのを思い出す。
もしこの子が友人になってくれたら、きっと彼女は喜ぶだろう。
いつの間にやら僕の背中に隠れるように収まっていたサンディの頭を軽く撫で、
そっと背中を押して前に出す。
「ほら、自己紹介」
「あ、え、あ……、さ、サンディです。 こ、こちらのお兄さんにお世話になっています」
よく言えました、と褒美のように手元のたこ焼きを手渡しする。
えへへ、と笑顔を見せる彼女は可愛い。
何でこんなに可愛いのかよ、と孫を歌う某演歌の歌詞の一部が想起されてしまう。
負けじと店員さんも、背中にいた子をグイグイ押し出してきた。
「ほら!あんな可愛い子が挨拶してきたんだから、アンタも自己紹介しなさいな」
「……みなせ、まお、です。真っすぐ生きるって、書きます」
なるほど、真生(まお)君か。良い名前だな。
確か中国の猫も、マオと呼ぶんだったか。そちらの意味も妙にしっくりくる。
サンディにとって、こっちでの初めての友達になってくれたら嬉しいけれど、
まぁそこまで干渉するのは庇護が過ぎるか。
両人でどこか気が合う所があればいいのだけれど、などと思ってしまう。
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